日記

日記です

日記について

 子供の頃は、漢字の書き取りと、計算ドリルとともに、日記を書くことが毎日の宿題となっていた。私はかなり真面目な方だったので、当然の義務みたいな気持ちで、毎日日記を書いていた。

 他の2つと違って日記は、授業で習う科目ではなかったし、テストにも出てこなかったので、

結構適当だった。また、当時は自分の本心を人に晒すことが恥ずかしくてできなかった。ただの行動記録を、毎日義務的に書いているような感じだった。

 大人になるにつれて、バイトしたり就活したりしないといけなくなり、自分が何がしたいのかを考える機会が増えた。自分は、何もやりたくない無気力人間なので、消去法になる事が多かったが、"書く"という行為について、なぜか面白いんじゃないかと、色々検証した中での、数少ないポジティブな気持ちを抱いたのを覚えている。理由はいくつかあると思うけど、誰かと話したりすることに、この頃は大変な苦手意識を持っていて、相対的に、それよかましと感じたのと、そこそこ小説なんかを好んで読む人になっていたので、文字で何かをきれいに表現する事に、子供の頃と違って、憧れに近い気持ちを持っていたんだと思う。ただ、実際に書いてみる所までは至らなかった。

 勤めるようになり、紆余曲折を経て、メールのやり取りや、お客様への案内文の作成などに追われることも多い仕事に就いた。重要視してこなかった、時候の挨拶なんかをネットで調べて、ビジネス的な文章を作成したりした。文面も、おかしくないかとか、まわりくどくないかとかが、やたらと気になるようになった。

 また、一瞬で廃止になったけど、ラインアットで、会社のブログ的なものの作成を任された時期があった。ビジネス文と違い、自分の言葉で、ゼロから文章を作ることは、すごく辛くて楽しかった。

 色々経験して、結局、作文が好きだと思うに至った。今が自然に、それができる時だと思ったので、毎日日記を書くことにする。まずは慣れていきたいと思う。