消費者金融について

 もう昔の話になりましたが、10年ぐらい前まで、消費者金融から200万円ぐらいの借金を抱えていました。

 学生時代に、知り合いに消費者金融から借金をしている人がいて、その人経由で友人が借金をし、その友人に勧められて、遊ぶ金欲しさに、軽い気持ちで3万円を借りたのが最初だったと記憶しています。

 こんなものを勧めてくる友人というのもロクでもないなと思いますがそれ以上に、当時の自分の浅はかさというか、考えの足りなさに腹が立ちます。少なくとも当時の自分に手を出していいものではないですね。

 初めての3万円を皮切りに、借金は雪だるま式に増えていきます。ほとんどはスロット代に消えていきました。

 当時はまだコンビニでは利用できなかったと思いますが、街のいたる場所に消費者金融のATMが置かれており、最初の審査さえパスしてしまえば、自分のお金を銀行から引き落とすのと同じ感覚、操作で借金をすることができました。借金するという行為について、麻痺してしまっていた部分もあったと思います。

 最終的にMAXで200万円ぐらいまで達してしまうのですが、200万円で年利が18パーセントぐらいだと、利子が1年で36万円ぐらい、ということになります。

 これに対し、消費者金融によってら最低でもこの金額以上は返済するように、という返済最低金額が決められているのですが、その金額が確か5万円ぐらいだったと思います。

 つまり、返済最低金額で1年間返済を続けた場合、返済した金額が1年間で60万円であるのに対し、利子の36万円を差し引くと、借り入れた200万円の元本は176万円にしかならないという事になります。半分以上が利子です。

  5万円の返済も苦しかったので、大抵の場合は毎月最低額の5万円のみを返済し、何とかその場を凌ぐということしかできず、それどころか毎月の期日までに返済が間に合わない時もしばしばで、その際には延滞利息も発生してしまっていました。

 仕事選びなんかにも影響が出て、ます返済に耐えるぐらいの収入を得られる仕事を選ばないと、という視点で選んでいました。

 結構四六時中、借金のことで悩んでいました。

 最終的にはみっともないですが、親に相談し、肩代わりしてもらいました。親にはその後3年ほどかけて月々返済を続け、完済はしました。

 親に恵まれていたからできた解決方法だと思います。

 消費者金融はほんとに、半人前でも簡単にお金を借りることができてしまうので、お金に困っていて、消費者金融を利用しようとしている若者には今一度、その金は本当に必要な金か、本当に消費者金融から借りるしか手段はないのか、よく考えてもらいたいです。また、自分自身はしっかり考え、覚悟の上で利用する場合でも、周りのちょっと抜けている友達は絶対に誘わないでいただきたいです。一番楽しい時期を、くだらない借金の悩みで心身ともに蝕まれ、台無しにしてしまうかもしれません。

 とにかく不用意に近づかない方がいいですよ。