日記

日記です

日本VSサモア

 結果を見れば4トライを奪い勝ち点5を獲得、ダブルスコアの快勝となるが、内容的、またフィジカル的に、かなり苦しい戦いだったように見えた。

 サモアとは前回のワールドカップでも対戦し、この時は25-6で快勝している。ただこの時は日本も確かに強かったが、それ以上にサモアが無用な反則を繰り返し、勝手に自滅してくれたという印象が強かったように記憶している。

 また、世間的には勝つ前提みたいに扱われていたが、対戦成績は4勝11敗と大きく負け越しているし、ワールドカップでの実績でも全然日本より上の、格上と言ってよい相手。油断大敵。

さすがに今の日本に油断はあり得ないけれど。

 前回対戦での成功体験から、相手の自滅を狙う、という考えもあったと思う。実際試合は、開始早々にペナルティゴールで先制、その後相手のフォワードがラフプレーで10分退場になるなど、サモアにまたしても自滅の気配が漂う。

 だが、彼らはここで踏ん張った。1人退場している間に1トライ取られはしたものの、崩れなかった。むしろ日本に無駄なペナルティが目立った。得たペナルティから高精度にペナルティゴールを決め続け、食らいついてきた。後半30分過ぎまで日本はセーフティなリードを確保出来なかった。

 フォワードは強く、瞬発力もある印象。またバックスも当たりに強い上、特にトゥシピシが出てからはより創造的になったように見えて、捕まえづらそうだった。個の力やポテンシャルはかなり高いと思った。また、ハンドリングのミスも少なかった。

 ただ日本に比べるとチーム全体として、どの武器で戦っていくかという共通認識を詰めていない印象で、1トライは取られたが、そこまで怖くないというか、日本のディフェンスの方が上に見えた。彼らがもっと戦術的に戦うことができれば、むちゃくちゃ強くなると思う。

 トータルな印象として、油断もなく、出来が良かったサモアを真っ向勝負で退けた、と見た。

また、単純に観ていて爽快で面白い試合だった。日本ラグビーにとっても、ものすごく意義のある一戦だったと思う。

 残念ながら未だグループリーグ突破が決まっていないらしい。ベスト8は本当に大変な事なんだと感じる。だからこそ掴み取ってほしい。