日記

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営業やってた頃の話④

 車のダメダメな営業として、何年か小さな中古車展示場で働いていた私だが、ある日転機が訪れる。

 会社の中で、花形ポジションである、新車の営業への人事異動が言い渡されたのだ。

 いつも目標を落としていたし、社内の評判も良くないとはずなので、何故そんな辞令が出たのか理解できなかった。そして、全然嬉しくなかった。要するに今より忙しくてうるさく言われるポジションで働かないといけなくなった、という認識で、嫌だった。

  何でそんな気持ちになったのか、すでにやる気がなかったのが主な原因だと思うが、まあ今考えても、嫌だと思ったその感覚は、正しいと思う。責任が増えて報酬が特に増えるわけでもないので、当然だと思う。ただ、その気になればチャンスだったのかもしれない。

 以上で分かるのは、会社の偉い人たちは、何を見ているのかよく分からないということと、どんな体たらくでも捉えようによってはチャンスと言える曲面はあり得るということだ。ただしこのケースにおいては、全くチャンスとは思わなかったし、めんどくさいだけだった。早く辞めた方がいい会社だったんだと思う。

 結局やる気ないまま花形ポジションに行き、めちゃくちゃ失態を犯しまくった挙句、裏方に左遷されてしまう。