日記

日記です

大事なこと

 子供の頃ははすごく真面目な生徒で、毎日宿題を欠かさずやっていたし、テストの点数なんかもクラスで1番とか2番とか、いつも良い成績だった。中学生の頃は進学校への合格を目指し、県内で有名な塾に毎日通い、鉢巻きとか付けさせられて、学校の授業より難しい内容の勉強をやっていた。勉強が好きだと思ったことはなかったが、辛いと思ったことはなかった。深く考えることもなかったが、漠然とそうする事が、1番正しい事、みたいに考えて生きていた。

 見事難しい高校に入学し、環境が変わり、勉強する目的も無くなり、勉強をしなくなった。勉強することの意味が分かっていなかったように思う。

 すぐに授業に付いていけなくなり、クラスで最底辺の成績になった。当時の時代の空気感なのか、この学校独特のものだったのか分からないし、単に気付かなかっただけかもしれないが、何となく勉強できなくても周りにそんなに馬鹿にされたりする事もなく、ヘラヘラと生きていけた。何が自分にとって重要で、必要かを、自分で気付き、それらを実践していく事が求められていたのだと思うが、そういう本質を見極めるには自分はあまりに幼く、愚かだった。

 まあ今も元気でそれなりに幸せに生きているし、まだ終わってもいないし、何とか詰んでもいないので、自分の人生失敗だったとは思っていないが、もっと早く気付けばよかったなという事がいっぱいある。持って生まれたものはそんなに悪くなかった気がするので尚更。

 肝心な事、学校の勉強も大切だけど、それ以上に、自分の人生設計みたいなものを、子供の頃から真剣に考えないといけなかったなと思う。

自分にとって必要なことを自分で見出し、実践する手段、サイクルの精度を高める事が、学生時代の本当の勉強で、多分周りの大人は結構そうだぞと言ってくれてたんだろうけど、気付けなかった。

 総合すると馬鹿だったということかなと思うけど、巡り合わせなんかにも寄ったと思うので、これからの人生、もし自分みたいな人に出会ったら、その人に伝わるように言ってあげたい。こんな自分の経験だが、誰かの役に立ってくれれば、自分も何か重要なものを得られる気がする。