日記

日記です

日本VSスコットランド

 「ラグビー理論。」

  どこで、誰が言っていたか忘れましたが、こんなワードを聞いたことがあります。

 毎回少しづつでいいからゲインをして最高到達地点を更新し続けて、最終的に目的地に辿り着こうとする、苦しい時のメンタルコントロール法らしいです。

 そしてこの試合も、双方にとって大変苦しい戦いでした。

 今回も先制したのは日本でなく敵であるスコットランド。バックスの一瞬の判断力、能力が非常に高い印象。

 また、ディフェンスも組織的で出足も早く、ボールの奪い方も洗練されており、奪いどころの意思統一も高いレベルで出来ていて、隙が見当たらないと感じました。

 だが日本は恐るべきことに、そんなハイレベルな伝統国から立て続けにトライを奪います。

 いつも以上にパス回しが切れていて、コンディション的にも勝っており運動量に優れ、フォワード、バックスが入り乱れボールが繋がり続けて鮮やかなトライを奪ったと思えば、今日はあまり蹴らないな、と思った矢先のキックパスを成功させトライをゲットしたりと、判断のバランスが良く、持てる力を最大限に発揮できている印象で、完成度の高い相手のさらに上を行き、点差を広げていきます。

 スコットランドは驚愕したのではないでしょうか。

 さらに後半開始早々にはターンオーバーからトライを奪い、7点を追加。28-7とし、スタジアムはお祭り騒ぎ。

 しかしスコットランドはここから逆襲を開始。サッカーの世界では負けっぷりの良いマスコットですが、ラグビーの世界の彼らは誇り高くあきらめの悪いキャラクターのようでした。

かなり早い段階で2トライ2ゴールを取り返し、7点差にまで詰め寄られます。

 しかしながら日本は、ここから試合終了までのスコットランドの威信を賭けた、なりふり構わない攻撃を見事に防ぎ切ります。最終スコアは28-21で勝利。

 4連勝でもちろんグループ1位。ティア1の伝統国を絶望のどん底に叩き落とし、ベスト8に進出。

 4年前の最高到達地点を、力強く更新しました。最早誰がどう見ても日本は強い。ボロ屑のように踏みつけられ続けていた俺たちのジャパンは、ここまで辿り着いてくれました。

 さあ、お楽しみはまだまだこれから。次は南アフリカを、もう一回泣かせてあげましょう。