日記

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営業だった頃の話⑤

 結局裏方の、中古車仕入れ係みたいな仕事に左遷されてしまった。その中でもオークションや業者とのやり取りなど、重要なことは任されず、肉体労働や雑務ばかりをやらされていた。

 今だったらこんな中からでも自分に何が必要かを考え成果を出し、復活できたかもしれないが、当時はまだ未熟だったり、成功体験が足りず自分で自分を駄目だと思っていたから、ちょっと無理だった。任された仕事もくだらないと考え、適当にやっていた。

 ある日事務所に重役が来た。狸みたいで、あまり好きでない人だった。話があると言われ2人で面談し、契約を継続しないと告げられた。のこり3ヶ月ぐらいの期間、みんなの助けになって欲しいと言われた。

 こんな仕事ぶりだったが何故か大変なショックだったことを覚えている。ショックというか、屈辱か。とにかく同僚たちと、一瞬たりとも顔を合わせたくなかった。

 そこで重役に、有休も全く使っていないし、みんなを助けている場合でないと思うので、自分のために時間を使いたいから、有休使って明日から来ませんと伝えると、好きにしろと言われ、本当に翌日から会社に行かず、今に至る。

 その後保険の関係などで会社から連絡があったりしたが、なるべく関わらないで済むような対応をした。今思うと、むちゃくちゃパワハラサービス残業がある会社だったし、クビは予想できたと思うので、もっと計画的にやれば良かったと、後悔をしている。

 本当に未熟者というか、大人になるのが遅かったなと思う。

 はじめからうまくいってなかったし、続けたくもなかったんだから、ある時点で次を本気で模索して、反撃材料を集めながら適当に仕事して、転職するなり何らかのアクションを起こすのがベストだった。

 屈辱はバネにはなったが、ここで戦い勝つことができれば、今頃もっと強くなっているような気がする。

 クビになってものたれ死んだりすることもなく、今も元気に生きてるし、もっと派手にやればよかったな。

 書けば書くほど後悔だ。悔しいな。