禁煙について
2年前に受けた健康診断が、色んな数値を測定したり検診を行なった後最後に、医師と、何というご職業か分からないがトレーナーの方と、それぞれと個人面談をするという内容になっていた。医師の面談は特段何事もなく終わったが、トレーナーとの面接でめちゃくちゃ怒られた。トレーナーは女性で自分よりちょっと年上ぐらいの方だったが、煙草をやめろ、甘い物を控えろ、糖尿病になるぞ、何だこの数値は等々、初対面なのにボロクソに言われた。腹が立った。
その時に色々と目標を立てろと言われて、その当時はそういった約束事を適当にできる未熟さも残っていたこともあり、禁煙するという目標を立てた。
そんな感じで、全く固い決意でもなく、ちょうど煙草も切れた所だったのもあり、せっかく禁煙する約束をしたんだから、今日一日だけ吸わないでおくか、が達成され次は3日になり、2週間になり、3ヶ月になり現在(2年ちょっと)に至る。
その間1本も吸っていないのし、禁煙に成功したと言える状態だと思う。どうしてうまくいったのか?
①健康面の不安
変な咳が止まらなくなったり、ちょっと走っただけで息切れする等、健康面に不安を感じていた。また、歯にヤニが付いているのもすごく嫌だった。煙草について、やめたいとまでは思っていないもののやめた方がいいなという認識はあった。
②隣りの住人に怒られた
賃貸アパートに住んでいて、家ではベランダで吸う事が多かったが、隣に住んでいる人に迷惑だとクレームを受けるという出来事があった。家でも吸う場所に困るようになった。
③今回で決めるべき、と思った
禁煙2週間ぐらいの時に、何回も禁煙してはしばらく経ったら喫煙を再開する、というのを繰り返している人と話す機会があり、その方曰く
「2週間ぐらいの禁煙なら自分も何回もやっている、その後が大変なんだ」との事だった。
自分には2週間の禁煙というのは正直結構辛くて、むしろ、今が一番辛いはずで、今を乗り越えたらきっと段々と楽になるはずだから頑張ろうぐらいに思っていたので、このように言われて寧ろ、そんなに大変なら今回挫折したら2週間禁煙する事すら、二度とできないのではないかと考えた。今回が最後のチャンスかもしれないと、この時点で初めて本気になった。
以上①②③が、禁煙に成功した大きな要因だった。つまり自分の身のまわりに起こる事を、いかに良いタイミングと捉え、成功させるためのエネルギーに変換できるか、という所がコツなんじゃないかと思う。良いタイミングを作り出せそうな要素をたくさん作り、逆に悪いタイミングを作り出しそうな要素を排除するようにすれば、誰でも結構あっさりうまくいくんじゃないかと思う。辛いは辛かったけれど、本気になれば乗り切れないものでもない。
禁煙したことが体重増加を招き、その後の20キロ減量の契機となり、それらを達成した事で、何となく自分の人生が良い流れになっている気がするので、やると決めたからにはにやり遂げた方が、心身ともに健康になれるので、成功できなかった体験を経てしまうマイナスを考えると、1回で決めた方が絶対にいいと思う。
怖いのは未だに夢なんかにも出てきて、吸いたくなる瞬間がある事。終わりは無いなと思う。
はじめから吸わないのが一番だったなと思う。