日記

日記です

営業だった頃の話②

 昨日はすっかり話が逸れてしまったけど営業の話。あらゆる業種の会社を落ちまくって、ようやく決まった1社。とはいえそんなに超絶ブラックという訳でもなかったけど。中学校レベルの試験と、面接を経て、めでたく契約社員として採用された。車を売る会社。

 初出勤は2月末ぐらいだったが、事務所に入るとすごくバタバタしていた。なんでも、この時期は忙しいんだとのこと。案内してくれた人は私が配属された部の部門長だったが、曰く、今はみんな忙しくて教えてやれないから、とりあえず座っていてくれと、机と椅子と自動車についての入門書みたいな本を渡された。私も何をしたらいいのか分からなかったので、一日中その本や、車のカタログを読んで過ごしていた。そんな感じで2週間ほど経過した。こんなんで大丈夫かと心配になりつつも、何もできないし、誰も話しかけてきてくれなかった。今思うともっと自分から行くべきだったと思うが、全く経験のなかった業種だったし、話しかけても邪魔になっちゃうなとか考え、行けなかった。周りからは多分、使えない奴と判断されていたと思われ、日増しに当たりがキツくなっていった。余計話しかけづらくなった。

 かなりの年月を経て思い返してみると、最低の滑り出しだなと思う。相手が望む振る舞いが全く出来ておらず、周囲との信頼構築どころか、早くもダメな奴の烙印を押されている。アプローチの仕方が分かっていない上に全くの素で過ごしている。

 会社の対応も最低だとは思うが、それ自体自ら招いた感が、なきにしもあらず。

 ただ、まだ始まったばかりなので、普通にやってれば挽回できたと思うが。

 そんな訳で、入社1ヶ月で使えない奴ということがバレた私は、それでも一応営業としての採用だったので、とある支店に配属されることになった。

 事務所暮らしが本当に肩身が狭く、どこでもいいから早く配属してほしいと願っていたから、ほっとしたのを覚えている。そしてこの支店で2年程過ごすことになる。